その場で痛みが100%消えるのが最善?

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重症の股関節痛の方から学んだことです。

その方はきちんと通ってくださり、県大会に参加できるコンディションになりました。まだ練習して調整する日数はありました。

股関節痛が無くなったので、「よっしゃ!これならいけるやろ」と、当院からの帰り道、ジムへ直行しました。

そして、100kgほどリフティングした時、肩にズキっときたそうです。

今度は肩を治してほしいと、何度かお見えになりました。しかし残念ながら、切れた筋を数回でつなげるのはムリです。とにかく休んで治るのを待つよりありません。

自己修復力を上げたり、他の筋出力を上げることで、傷ついた筋肉の負担を減らすことはできても、つながることはできないのです。

私がこの件で学んだのは、「痛みを取り切るのは最善ではないかも知れない」という事です。

整体の世界では、「痛みとりは5分(ごぶ)くらいがちょうど良い」と言われてきました。

「痛みや不調を5分ほど残しておけば、患部をいたわって生活するので、なおりが早い」ということです。